我が子の障害を受け容れられなかった理由
はじめまして
障害児育児の受容に悩んだり
日々の状況に辛さを感じている方々の
気持ちのサポートをしている
植木由香子と申します。
障害児の娘を育てて
今年で30年になろうとしています。
その間に築いた心の在り方などを
これからブログに綴っていこうと思います。
よろしくお願いいたします。
娘が産まれた時は、死ぬほど悩み、
苦しみ、
なかなか受け容れきれず葛藤する日々が何年も続きました。
少しづつ色々なことを超えていく中で
娘の個性をあるがまま受け容れられるようなってからは
私自身、囚われることから解放され
心自由に生きられるようになりました。
その間、出会いがあったり
大切な人とのお別れがあったりと
辛く悲しい出来事も味わいますが
人生はいつだって計画通りにはいかないもの。
失っても”私”さえ失わなければ・・・というか
何かをなくしたら、
裸の”私”が残ったと言った感じかもしれませんが
その度に本当の自分、
ありのまま、あるがままの真の自分に
気づかされ、”私”として立ち上がってきたように思います。
だから、
自分の思い描いた地図が役に立たなくなった時は、
全てを受け入れてまた新たな地図を描けばいい。
人生は選択の連続で、全ては自分の選択の上に成り立っているもの。
マップの更新は瞬間ごとにされていくものだなぁ。と
今までの人生を振り返って、思えるようになりました。
障害児を受容してきたことも、
新しい地図の書き換えになりました。
そんな人生を送る中での気づきや感じることを
お伝えしていきたいと思います
第一回目ということで、前置きが長くなりましたが、
今日は、障害児が生まれて、
なぜ苦しかったのかについて、
改めて考えてみたことをお伝えします。
そこで、ある手紙を発見したので、
それを紹介したいと思います。
娘が小学校の頃、親子往復書簡なるものがあって、
当然娘からの返事なんてくるわけないのだけれど、
先生に「ママからの今の気持ちを書いてみて下さい」と言われ
確か渋々書き始めたものですが、
その後読み返すと、この拙い手紙の中に、
”なぜ”受け容れが難しかったのか、という答えが
詰まっていました。
そして、強力な個性を持って生まれた娘からの
大切なメッセージを簡単な言葉で綴ってありました。
30代前半で、
ようやく娘への受容を超えて、意気揚々としていた頃かな。
何だか懐かしく、でも我ながら
とても気持ちが澄んでいたのかがうかがえました(笑)
~前略~
あんなに待ち望んだあなただったのに、ママはあなたが生まれてからしばらく、笑うことを忘れていました。
でもね、さきちゃん、あの頃ママが一番辛かったのはきっとこんなことだったのだと思うの。
新生児室でみんな並んでスヤスヤ寝ている赤ちゃん達。
本当は一人一人みんな違うのに、
その赤ちゃんたちをひとまとめにして、赤ちゃんはこういうものってママは思い描いていたものだから、
その仲間にあなたが入れないことや、
1900グラムで生まれたあなたはひときわ小さくて、
自力でミルクも飲めないし、違う・・。全然違う。
ってきっとそのママが思い描いていたことと実際のあなたとの違いがものすごく辛かったんだろうね。
でも、あなたはそんなことはお構いなし。保育器の中で気持ち良さそうにスヤスヤと寝ていて、
力強く生きていました。
自分に飲める限界のミルクの量があること、
それがたとえ「平均」と言われる量の10分の1でも今の私に合った量はその量。
無理やり周りと合わせた量を飲ませたら、私の限界を超えてムリがたたって壊れちゃう。
と言っているように、焦って沢山飲ませると勢いよく吐いちゃって。
成長するペースが人の1ヶ月分のところを何年かかってもそれが私のペースよ。って・・・。
人がみんな違っていること、自分は自分だということを貫くことを
何ヶ月も未熟児室にいて病院の肌着がすっかり板に付いてきた赤ちゃんのあなたは、
すでにそんな強いメッセージをたくさん発信していたのですね
~後略~
ここにもある通り。
娘が産まれてから、
しばらくは私も自分の中にある思い込みと
現実の違いに苦しんでいました。
苦しみというのは、
いつだって思惑と結果の違いから来るのだと気づきました
思惑にない全く知らない世界を突きつけられることは、
とても不安ですし、
思い描いていたことを失う恐れは辛いものです。
私はお子様の障害受容の段階で苦しい思いをしているお母様へ、
そこを乗り換えていく心の整え方を提供していますが、
そのコアなテーマ、というか悩みの仕組み、
受容に至らない理由がこの往復書簡の中に書かれています。
思惑、自分の固定観念によって長年自分をやってきたわけだから、
それを変えていくことって、とても怖いことだし大変なのです。
だけど、そこを変えることができて、
こうでなくては、とか、こうあるべきとか自分を縛っていた枠が外れ
心が自由になっていったら・・・。
周りとの比較に苦しんだりもなく、
本当の自分、本当のお子様を迎え入れることができるのですね
そうなったら、人生すっごく楽しいのです。
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