【第一話】華やいだ時代の結婚 華やかな気持ちで赤ちゃんの誕生を待ち望む

私の20代
時代はバブル期。

ちょうど、1980年代後半から、
1990年代前半の頃に
航空関連の仕事に就き、
なんだか、その時代背景もあってか

キラッキラな
というか
浮かれきった時を過ごしていました。

虎ノ門のオフィスから
仕事帰りには、銀座や六本木、赤坂なんかに
立ち寄って、食事やらお買い物やら

そんな青春の1ページを謳歌していたのです。

そんな華やいだ気持ちのまま
よくあるパターンの
社内恋愛をし、そのまま結婚し妊娠。

当時は
トレンディドラマなんかも盛んで

そのライフスタイルに
すっかり感化されていた私。

結婚して
しばらくしたら

絶対こんなお家に住んで、
リビングはこんな感じ。

できれば、海の近くで
少し高台で。。

子供は、国際的に育って欲しいから
早いうちから英語を習わせて

年に2回は家族で
海外に旅行に行って

学校もこんな感じがよくて

お受験とかどうしようかな・・・。

ってなんかだいぶ
バカっぽい。と自分でも思うけれど

そんなことに思いを巡らせていました。

私は23歳で結婚し
24歳で出産をしたのですが

その頃は、仕事も楽しくなり始め
若く体力のあるうちに早く子供を産んで

仕事に復帰して一生働くのだと決めていたのです。

若さ故のしかたなさも
あるけれど

そのころの時代の
なんだか
偶像崇拝的な在り方に
すっかりハマり、

世の中の流行り廃りに
自分をはめて酔っていたんだな。なんて

当時の自分のことを思い出します。

こうして
当時のことを思い出すたひに

サザンオールスターズの
「ミスブランニューデー」が

頭の中をぐるぐる駆け巡り
ずっとループしちゃうのです。

♪教えられたままの仕草に酔ってる♪

♪みな同じそぶり 誰かと似た身なり♪

♪誰のため本当の君を捨てるの♪

まるで無自覚だったけれど

まさに当時の私もこの歌詞にドンピシャ。

あの頃の私に教えてあげたい気分です

で、話を戻しますが

そんな華やいだ気持ちのまま結婚した私は

結婚の翌年に妊娠し

ウキウキと
赤ちゃんの誕生を心待ちにしていました。

赤ちゃんのことを想うたびに
とても柔らかな気持ちになって

赤ちゃんのために
木のおもちゃを買い集めたり
可愛いベビーシューズを揃えたり。

そして、男の子と女の子の
両方の名前の候補を考えたりと

それはそれは、とても幸せな気持ちで

赤ちゃんの誕生に胸躍らせていたのでした。

そんな私は

思い描く通りの
元気な赤ちゃんの誕生に
疑いの余地など
まったくありませんでした

(続く)