【第18話ー①】 障害児をはじめて共生の場へ!怖かったはじめの一歩
障害児の療育や
コミュニティ・・・。
それは
否定するわけでもない。
必要な人はいるのだから。
と理解をしつつ
分類分けして
その同質性の中だけに留まらず
枠を超えたいと
思うようになっていた私は
色々な人、色々な命があることを
知り合ったり
互いに
育ちあったり
そんなことができる場へ
娘と一歩踏み出す準備を始めていました。
半分意気揚々とし、
半分とっても怖い。
でも進まずにはいられない。
そんな感じだったような・・・。
そんな時
知り合いの方が
近所の公文教室の先生を
紹介してくださり
事情を知ったその先生から
ただ子供達に触れ合うつもりで
来てみたらいいよ。
と言っていただけたのです。
そして
私が、少しづつ
感じてきた
知らない世界同士で
混ざり合うことの大切さとか
障害とか健常とか関係なく
生きてる命として
みんなの違いを認め合うこととか
それには
小さな子供の頃からのほうがいいと思うけど
分離させられてしまうこととか・・。
そんな思いを
先生にお伝えしました。
すると先生は
「さきちゃんは、計算や書き方を
やるわけじゃないけれど、
子供たちの元気な声をたくさん浴びて
きっと、全身で感じとると思うから
それが、さきちゃんにとってのお勉強になるね。
みんなにとっても、さきちゃんを知ることは
心のお勉強になると思う」
なんてお話をしてくださり
もう、嬉しくて嬉して
その後は泣きながら
スキップするように
娘のバギーを押していたんだった。
娘に赤のカーディガンを
着せていたこの日のこと
とってもよく覚えているのです。
本当にただ
その場で触れ合うことを
させてもらうため
そんなつもりで、毎週30分ほど
ちょうど
3歳児から年長さんまでが
お勉強する時間にお教室に
立ち寄らせていただくことにしました。
が、段々その日が
近づくとすごく怖くなったりもして・・・。
前述したように
この頃
こうして
自ら壁を越えていこうと進む自分と
怖がる自分が同居していたのですね
それが自分の中でいつも
小競り合いをしていた感じ。
世の線引を取ることの大事さを信じて
進むと
たった一人で
その身を晒して
立ち向かうことを
怖がる自分ももれなく
顔を出すものだから
なかなか
厄介でした。
世の中の流れは
どうしたって
健常者前提な訳で
障害児(者)はどこか、世の中の
外側に排除されて
そして、
枠に収めようとするのが常。
そういう流れの中で
出来てしまっている
目に見えない
大きな壁を取り払おうために
一人立ち向かうと
途端に
怖がる私が幅をきかせて
ぷるぷると震えてしまう。
この頃は
まだまだ、私、線が細いです(笑)
で、
なので、この公文教室の先生に
熱い思いを伝えるまではよかったけれど
実際に”普通の子””健常児”の世界に
交わり
飛び込むと決めた
日の前日は、足がすくんでしまいました。
でもね、
それでも
やっぱり
枠を越えていきたい!
という気持ちは強く
だから
なんとか
頑張って
娘を連れて
門を叩いたのです!
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「普通の子」の中に交わっていった時のこと
周りの子供達の様子や
私の気持ちの変化、
そこでの大切な気づきについては
(第18話−②)に続きます